甘 す ぎ ま す 。

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＿＿駆け寄ると、それは、今一番会いたかった人だった。

て「......A？」

そっと声をかけてみる。

「...！てっちゃん！」

Aの顔は、涙でぐしゃぐしゃ。

俺はAを優しく包みこむように抱きしめた。Aから感じられる体温はとても冷たくて。かなりの時間こんな寒いところにいたんだろう。

て「遅くなって、ごめん......」

「......私の方こそ、ごめんなさい。迷惑かけちゃって...」

て「なんでこんなことしたか、教えてくれる？」

Aは涙ながらに、ポツリポツリと言葉を発していく。

最近のAに対するコメントが酷く、かなり我慢していたらしい。てつやが面白くない理由も、全部Aのせいにする人たちに、かなり参っていた。そんな優しいAだから、俺に迷惑掛けるからといって今回のような行動にでたらしい。

俺も、日に日にエスカレートしていくAへの誹謗中傷に薄々気付いていた。それなのに、俺はAを守ってあげられんかった。

...ごめんな、一番身近で、一番大切な人の悩みに気付いてやれなくて。こんな俺を許してほしい。

これからは今まで以上に大切にしてやる。うざがられるまで。

て「A、本当にごめん。俺、もっともっとAを愛すから。絶対に離さん」

抱きしめる腕の力を強める。

Aが俺の中でもぞもぞ動いて、耳元で囁いた。

「ありがとう。てっちゃん大好き」

って。

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