甘 す ぎ ま す 。

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寒い、寒いよ......。

私がバカなことをしているのは、誰が見ても分かる。

だって、こんな真冬にTシャツ1枚にカーディガンだけだもん。

さすがに寒い。

てっちゃんが迎えに来てくれないかなって、何度思ったか。

でも、私はてっちゃんに迷惑かけたくないからこうして家を出てきたんじゃん。

それなのに、迎えに来てほしいって......。バカにも程がある。

帰ろうにも帰れなくて。もうかれこれ2時間も浜辺に座ってる。

こんな夜遅いと、近くのお店もやってない。一番近くのコンビニだって、ここから2km離れてる。

なんだか自分のやっていることがすごく惨めに思えてきて、涙が一筋、頬を伝った。

ここの海、てっちゃんに告白された、大切な場所だったな。てっちゃん、今何してるんだろう。

このまま寒くて死んじゃうのかな。

いやだ、いやだよてっちゃん、私のところに来てよ。私を探して。

いつの間にか、真冬の浜辺で眠っていた。


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待ってろよ。今行くから。

車で行った方が早いのに、なんだか走って行きたかった。

早く抱き締めたかったから。



走って走ってようやく着いたのは、俺がAに告白した思い出の場所。

夏にはエメラルドグリーンの海が見れるこの場所にいると踏んだ。

て「Aー！おーいAー！」

腹からAの名前を呼ぶ。

......ん？あそこに何かが...。

気付いたときには、俺の足はそれ目掛けて勝手に動いていた。

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