甘 す ぎ ま す 。

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天然すぎかよ！

ようやく店内に入ることができたA。

いやぁ、なんか、はじ○てのおつかいを見てるみたいだ。

ただ着いていくだけなのに、凄い体力と精神をすり減らした。

まあ、あれもこれもAのためだから仕方ない！


30分くらい待っていただろう。

やっとAが店から出てきた。

そんな彼女の両手には、大きな大きなオレンジ色のバラの花束が抱えられていた。

満足したかのように、ニコニコしながら来た道を戻ってくる。

おぉヤバい！このままじゃ見つかってしまう！

咄嗟に木の影に隠れた。


「...てっちゃん？」


...あぁ、見つかっちまった。

て「お、おう、Aじゃん！こ、こんなところでどうしただ？」

「それはこっちのセリフ！明らかに動揺してるじゃん！てっちゃんこそ、こんなところで何してたのよ！」

て「あ、いやぁ、その...」

GPSを使ってここまで着いてきた、なんて口が裂けても言えない。

「...別に、そんなことはどうでもいいのよ」

て「...へ？」

「はい、これあげる」

さっきまで怒っていたAがそう言って差し出してきたのは、さっきの花束。

て「え、いやこれ、どうして...？」

「......でしょ？」

て「ふぇ？」

「だーかーら！今日は私たちが付き合った一年記念日でしょ！」

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