You are the one ' （黄）

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４月も終盤、新しいクラスにも慣れてきたある日。

担任のなべちゃんが教室に入ってきて言う。









渡｢おいお前ら席替えするぞ〜、くじでやるからな｣









クラスがまじかーーとどよめく。

今思えば始業式の日からずっと出席番号順だった。

新しいクラスでの初めての席替えってなんか緊張するなあ。

と思っていたらなべちゃんが黒板に教室の座席を書いて、適当に番号を埋めていく。

いつの間にかわたしまで回ってきたくじの袋、どきどきしながら手を入れて紙を取る。









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半分に折られた紙を開くと書いてある数字。

わたしの番号は７番。

黒板を見ると窓側の一番後ろだった。

やったあ、一番後ろだしはじっこだし目立たないじゃん。









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時｢A何番？｣



『わたし７番だよ、いちばんうしろ！』



時｢いいなあ〜うらやま｣









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席離れちゃったねと、とっきーと話してるとなべちゃんが机動かせーーと言っている。

その言葉を聞いて机を自分の新たな座席に動かす。

となりの席は誰だろうなあ。

すこしだけ緊張しているとちょっと遅れて隣に人影ができる。









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そこに来たのはまさかの、、

に、にしきどくん。

わたしが意識しちゃってるあのにしきどくん。

どうしよう、なんか緊張しちゃう。

俯いていると、隣からやさしい声がした。









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錦｢よ、よろしくな？｣









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少しはにかみながら白い歯を見せて笑う錦戸くん。

笑顔すてきだなあ。

すると錦戸くんは私に手を差し出してきた。

なんだろう、と思っていたらさっきより頬を赤らめた錦戸くんが下を俯いて口を開く。









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錦｢これからよろしく、の握手しようかと思ってんけど、、｣









自信なさげに俯いてそう言った。









『ふふ、こちらこそよろしくね』









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照れながら手を握り返してくれた錦戸くんが何だか可愛くて、笑ってしまった。

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