約束した松と鈴の段 (ページ2)

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いつもの三人は今まであった事を話しながら帰った

「きり丸と乱太郎は就職した所が遠いね」

しんベヱは二人に聞いた

「まぁね、俺はその城の町に住むことにした。」

「私も就職した城はちょっと遠いから、たまにしか会えないね」

二人は笑ったがどこか寂しい気持ちがあっても隠していた。きり丸はしんベヱに話しかけた

「しんベヱは福富屋を受け継ぐんだっけ？」

「うん。僕は福富屋を受け継いでいく」

三人は道は違っても心の中はいつも一緒だと感じた

「あ…」

乱太郎が目にしたのは、いつも忍術学園に行く時や別れている時の一本の大きな松だった。

「いつもここで待ち合わせした松」

この松もお別れだった。

「この松でさよならしないといけないのか」

きり丸は二人とは別の道だったので、段々寂しくなってきた

「あっ！思い出した！」

乱太郎がいきなり、大声を出してきたので、二人はびっくりした。

「二人に渡し忘れるところだった！」

乱太郎は懐から太い紐で白と二人に合わせた色に鈴と手裏剣の形をした木製が輪っかの様になっていた

「これ、二人にあげる！」

乱太郎は二人に渡した

「これ、乱太郎が作ったのか？」

きり丸が聞くと、乱太郎はうんっと言った。

「ほら！これでお揃い！」

乱太郎は二人と同じ、鈴を出して右の手首に着けた

「ありがとう、乱太郎！大切にするね」

しんベヱはニッコリと笑った。二人は右の手首に着けると、乱太郎は二人に頼みをした

「実は…二人にお願いがある」

「お願い？」

「私達がこの世を去った時にこの鈴を着けて、この松で会わない？」

二人は驚いた。焦ったしんベヱが聞いた

「僕達がこの世にいない時ってどうやって会うの!?」

きり丸も縦に振った。乱太郎は話を続けた

「実は…卒業前に伏木蔵からこんな話があった」

遡ること卒業前、伏木蔵はろ組でスリルとサスペンスが好きなオカルトの子、乱太郎と伏木蔵は同じ保健委員会だった。その時、二人は医務室の整理整頓をしいてた時だった

「乱太郎知ってる？人が死んだ時、時が経つと生まれ変わるって！しかも！前世の記憶に残る事を転生って言うんだって！スリルとサスペンス～」

伏木蔵がニコニコし、手をほうに当ててウキウキしていた。その記憶が乱太郎に残っていた

現在、その話を二人に聞くと、青ざめて口揃って

「怖っ！伏木蔵怖いけど！乱太郎も怖い!!」

二人は手を握り、震えた様子を乱太郎は笑っていた