最後のチャンス。 ページ14
朝霧side
先生は思い詰めたように言う。
相澤｢昔…
相澤｢同じ蛮勇でも…おまえは一人を助けて木偶の坊になるだけ。｣
相澤｢緑谷出久、おまえの“力”じゃヒーローにはなれないよ｣
厳しい言葉だが、緑谷さんの為を思っての厳しさだ。
ただ厳しい言葉をぶつけるのとは違う。
相澤｢…“個性”は戻した…ボール投げは2回だ｣
相澤｢とっとと済ませな｣
個性を解除し、緑谷さんを解放する。
緑谷さんは何か、ブツブツと独り言を言っている。
朝霧｢緑谷さん…大丈夫でしょうか…｣
優雅な人｢彼が心配？僕はね……全っ然｣
朝霧｢誰ですか貴方｣
桃崎｢ｶﾞﾙﾙﾙﾙﾙ…夕ちゃんに近づくな野郎…｣
変人が1人、野生児が1人。
誰か助けてHelpme。
飯田｢指導を受けていたようだが…｣
爆豪｢除籍宣告だろ｣
爆豪さんの発言に、ついカチンとなった。
朝霧｢…まぁ何処かの爆発さんよりかは、授業を受ける姿勢はマシでしょうね｣
爆豪｢…おいテメェ…それ今俺に言ったんか…？｣
朝霧｢さぁ？｣
髪の毛をふわりとかき上げ、知らん振りをする。
彼と真面目に関わると心臓が危ない。
あ、先生が目薬さしてる。
あの目薬、市販薬なのかな。
緑谷｢…｣ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
桃崎｢ひぇっ…な、何か言ってない…？｣
朝霧｢桃崎さん、怖がるフリして私にセクハラかますのやめてくださいね｣
桃崎｢あ、バレた？｣
朝霧｢それはもう｣
緑谷さんがボールを構える。
ああ、また繰り返してしまうのか。
相澤｢見込み、ゼロ…｣
先生がそう呟いたのを緑谷さんは聞き逃さなかった。
緑谷さんは、力を込めてボールを投げた。
最後の指1本に、力を込めて。
それは、物凄い風圧だった。
髪が、服が、汗が。
全てがボールの投げられた方向へ向いている。
緑谷さんが力こぶしを込め、涙をこめながら
先生に言う。
緑谷｢先生……！まだ……動けます！！！｣
相澤｢こいつ……！｣
その姿は
ヒーローを目指す者の瞳。
正義を力へと帰るその力。
ああ、彼は将来
とんでもないヒーローになる。
負けられない。
いいや、負けない。
誰も彼も、何もかもを。
全てを超える、ヒーローに。
もう二度と、誰も悲しませないヒーローに。
なってみせよう。
そして、
これは、
私達が最高のヒーローになるまでの話。
Fin．
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紅葉🍺 - 辛かったら逃げていいんですわそれには意味がある。そして、人を惹きつける最高の作品を作れる作者さん、自信持ってくださいです( ^ω^ ) (2022年12月20日 21時) (
レス) id: 614ef6012d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉🍺 - 作者さん、自虐もほどほどにお願いしますです。私は作者さんの作品読んだのは初めてですが、なにかとても惹かれる物がありました。私は見るのが遅すぎたからこれは届かないかもしれない、けど言いますね。 (2022年12月20日 21時) (レス) @page15 id: 614ef6012d (このIDを非表示/違反報告)
オタッキー(プロフ) - ホシノイカさん» ホシノイカさん、私の全ての作品を見て下さっているんですね。とても嬉しいです。色々と言いたい事はあるのですが、結論だけ言いますと占ツクはやめません。色々については後日、この作品ともう1つの方の作品の方に投稿します。 (2020年3月10日 0時) (レス) id: dd8e876a96 (このIDを非表示/違反報告)
ホシノイカ - え!？そうだったんですか!？占いツクール辞めないでください！続きが見たいです！戻ってきてください〜(:∀:) (2020年3月5日 0時) (レス) id: 016d2e191e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オタッキー | 作成日時：2020年2月2日 20時
