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みたことある ページ10

「こんにちは、のんくん」

知らないおじさんが話しかけてきた。
僕、おじさんの名前知らないのにな。
ふこうへいって言うんだよね、こういうのは

『…おじ、おにいさん……は、なに?』

「水原一平だよ。一平でいいからね」

『…いっぺ、おんぶ』

「おんぶ?いいけど…」


この人、しってるかも。
あの人の側にいた時、ずっと近くでなにかはなしてた。
それが気に食わなかった僕は、毎回その人の背中に飛び乗ったんだ。
僕とあの人の時間を奪わないで!って。
その人の体温と、この人の体温。似てる。
…というか、ほぼ一致。
僕の第六感がそう叫んでる。


『…いっぺ、しってる。』

「ん?」

『ねこ、しんだ』

「…え、」

『あの人はどこ?』

「“あの人”…?」

『もう一匹の家族は無事?』

「“もう一匹の家族”…??どういうこと?」

『……そう、じゃあいいや。』


いっぺ、意外と使えない。
やっぱり、あの人じゃなきゃ____

あのひと→←ゆうめいじんの



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作者名:NON | 作成日時:2024年1月8日 14時

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