ただいまおかえり ページ14
一週間なんて一瞬だった。
初日に荷物はまとめて、後の6日は僕に合う連絡機器を探して、最終日にはお母さんとお父さんにぎゅって抱きしめてもらった。
『ここが、しょうへいくんのおうち』
「うん。今日からのんのお家でもあるからね」
大きくてピカピカした車に数分乗って着いた所は、
白くて大きいお家。
……他の動物の匂いがする。
『…僕の存在がありながら、他の動物を連れ込んだの』
「デコピンのこと?」
『でこぴん……あ、ぼくがしぬまえにもいたか』
「…うん。デコピンが生きてたのは、のんの…ノアのお陰だよ。ありがとう。」
『…そういえば、あの女は?』
「あー……女友達。ほぼストーカーだよ。
今は捕まって刑務所行き。一生出てこれないようにしたから安心して?」
『…そっか。僕と同じ目に合わせようとしたけど、いいや。』
「おぉ…なかなかすごいこと言うね…笑」
だって、あつかったんだもん
あの女のせいで熱湯トラウマになったし
でこぴん…もボロボロになっちゃってたし、
しょうへいくんのお気に入りの服も、靴も、全部台無しにしたんだよ
大事な人の大事なものを傷つけられて、
平常心を持って行けると思う?
無理だよ。
少なくとも僕は無理だ
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作者名:NON | 作成日時:2024年1月8日 14時