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あのひと ページ11

「迷子?俺と一緒に出口行こっか」

『…だれ?』


黒い髪の毛に、長身。
細い腕と、細い足。
……あの人じゃ、ない。

『あのひとは、どこなの…』

「あのひとって?」

『ぼくのかいぬしだよ。ずーっとまえの、ぼくだけのかいぬしさま。』

「…飼い主さま?」

『知らないの…じゃあいいや。』

「えっちょ、!出口こっち…って、行っちゃった…
誰かの息子さんなのかな…」


いっぺも、細い人も駄目だった。
このままじゃ、あの人に会えないよ……

「いたっ…だいじょ、っ……!?」

いた→←みたことある



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作者名:NON | 作成日時:2024年1月8日 14時

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