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3話 ページ4

ご飯を食べてから半ば無理やり部屋に戻された俺だ。正直、暇。の一言に尽きる。

爺さんに作ってもらった機械でアルバムの写真をスライド式に画面に写しながらカチャカチャと自分も組み立てをしている。

新一と出会った頃は小説のトークが凄かったなぁと思いつつ手のひらサイズのびっくり箱を作ってみたり(もちろん飛び出してくるのは新一をイメージした)

新一の中学生の頃のサッカー試合を爺さんの連れで見に行った時の写真だったり……因みにこの日、体調を悪いのを隠して見に行っていたからその後にぶっ倒れた。

ほーんと運がないよな、俺って。

まぁ最近は家から出てないからかこれといって不運な事はなかったが

「はっ……まさかこの家は幸運の女神様が住み着いているのか!?ソウナノカ!……あっ」

一人で手を上げてそうなのかとクルリと体制を変えたらドアを開けたコナンくんと目が合った。そして静かに閉じられる

「ちょっと!コナン君!?それは酷いんじゃない?」

「お兄さん……ぼくなにもみてないよ!」

そんな満面の笑顔で親指をグッとされたって、余計に恥ずかしいってもんだよ!

「あっそうじゃなくてね」

あっ……そうじゃないのね

「僕、もう帰るんだけど今度、おうちに遊びに来ない?阿笠博士が車出すから!」

「うーん、そうだね。行こうか!」

さすが子供のようで大人(阿笠博士)事情にはお構い無しなんだな。

「わーい!ってもうこんな時間! 僕もう帰るね!ばいばい!あにっお兄さん」

元気よく手を振ったと思ったら急ぎすぎて頭を壁にぶつけてるし……

「まったく下まで送るから、ついでに……」

そのまま一緒に階段を降りていく。1階から二階の廊下が見えるってすごいよなー、うん。

「じゃあね!お兄さん!」

「おう!……気を付けろよ!あっあと」


これはコナン君を見てからずっと思っていた事だが、

「気を張りつめすぎると見える場所も見えなくなるから程々にするんだよ!」

「え」

キョトンとした顔をされたけど恥ずかしいセリフだったからすぐに玄関のドアを閉めた。

あの子を見てたら、なんだろう。無理に俺の前で子供を演じてるって言ったら違和感があるんだよなぁ。

まぁなにか急いでいるようにも感じたんだ、それだけだ。

外に出て太陽みたいに明るく駆け回ることは出来ないけど、だからこそ家の中ではみんなの太陽になれるように少しでも背中をおせることをしたい

それだけ

「なーんちゃって……」

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作者名:プルポリー | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年9月26日 21時

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