現実に監視されている以外は普通に零の兄貴です。「名探偵コナン」

十二話 ページ13

ここ、だよな？ エリさんの家。

少しボロボロなアパートの一室……が構ってられん！！

こっちもこっちで息が上がってるんだ！ 早く助ける。

「エリ！」

――だがしかし、そこに居たのは泣いているエリさんと、そのエリさんを囲んでる探偵sだった。 弟は、なんかすっっごい不機嫌そうにエリさんを睨んでるけど、何があった？

いや、そもそもコナンくんがこの場に居るのが不思議なわけだけども。

まぁ因みに、これが初対面、か。

「ねぇ、君。ランドセル、預かろうか？」

状況が把握できないし、俺が入ってきてもみんや曖昧な表情で、小五郎さんに至ってはすっごい険しい顔で俺を見てる。 ので打開策としてコナン君に話しかけた。

弟はずっと怖い顔したままだから掘っておく。 小さい頃から考え事に夢中になると周りが見えないくせがあるからな。

「いや、いいよ。 だってお兄さんエリさんのこと、叩いたり蹴ったりして言うこと聞かせてたんでしょ？」

は？

うん、もう一度言うぞ？


はい？？？ エリさん？ どういうことかな？

「えっと……一体、どういう？ いや、なんで」

エリさんがこっちを見た

「今日も、実は彼に嘘をついて、探偵事務所に来て、、ずっと私のそばにいるから何も出来なくて」

しくしく泣いている……が、あれは嘘だ。 え？ なんで嘘泣きって分かるかって、言われてなくても答え――

零に、昔よく嘘泣き使われてたから見破るの得意になったんだよなぁ。 SNSのやつらがそれ知ったらとんでもない事になりそうだから俺の心の中の隠し事。

「はぁ……エリさん。 話違いません？ そもそも俺はエリさんに今日初めてあいましたし、なにがしたいんだよ」

そ、し、て。弟は俺のその言葉に驚いたと同時になにそんなキラキラした瞳で見てくるかなぁ。

「なるほど！ それなら納得しました」

「おい、安室。 何かわかったのか？」

「えぇ、それはもう、簡単ですよ」

あぁ、やべ。 取り付く島もねぇわ。 ガチギレしてる零に口喧嘩で勝てんからこのまま様子見しとこ。

――

{……は？ ごめんw怒らんといて。 イケメンさんの言葉の真似したかったんよ}
｛まぁでも、安室さんの回想にもあった通り、エリさん、絶対に安室さんのストーカーだね｝
｛なぁーんだ……んで、じゃあイケメンさんはなに？｝
｛{それ}｝

おい、せめて弟の推理くらい楽しく聞かせてくれんかな？ネタバレ厳禁よ、、ゲフンゲフン

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