現実に監視されている以外は普通に零の兄貴です。「名探偵コナン」

三話 ページ4

病院の帰りで少々疲れたから一人用のソファーでくつろいでただけなのに、これはなんだ！？

上手く慣れてくれたから良かったものの、右端にはたくさんのコメントが流れている。 え、これVRだったけ？

しかも安室って、誰？ 良く分からないような情報ばかりが一向に止まる気配も無かったし。

所々に江戸川コナンって文字やら名探偵コナンのワードも見えることから察するにアニメをみた人達の評論かな？

「って評論だと！？ は？」

つい大声で、確認するように喋ってしまった。 え、なに？ 前世からの記憶を合わせる事から察するにここが江戸川コナンの世界、なんだよな？

その世界で過ごしているのに、あたかも前世の世界線に居るようなコメントもまた見れる……？

「うん、よくわからん！ってあれ、視界が、」

今日一日の疲れや何やらで脳が限界に達したようで俺はその場で倒れてしまった。

――

「降谷さん！ 降谷さん！ しっかり！」

「ん？ あれ先生？ どうして家に？」

床に寝ていた俺が誰かに起こされたと思ったら、いつもお世話になっている先生が心配そうに覗き込んでいた。

脈まで測っている。

まぁ今は朝だが、昨日の夜にあっているから対して新鮮味はなかった。

「勝手に入ったのは謝るけど今朝の予約検診に来なくて心配になってね……君の持病の事とか一人暮らしの事とか考えて、慌てて尋ねた回があったよ」

へ？ 今朝の予約検診？ だってそれ話し合って三日後にした、よな？

「検診って3日後じゃ？」

「え、降谷さん？ まさか！ 3日前の検診終わりから記憶がないとは言いませんよね？」

そのまま、色々と質問されて、答えていくうちに段々と顔を青ざめた先生によって病院に強制連行された俺でしたとさ。

それに車からコナンくんらしい子が見えたと思って少し振り返ったら、思いっきり目線あっちゃった……まぁでも、知識はそこまで無いから気にしなくても良いか。

――
{コナン君と目が合った人が来週の犯人なのかな？}
｛犯人とは限らないけど、出てくる可能性はあるね｝
｛それにかなり睨んでたよね｝


いつも通りコメント見てたらそんな言葉が目に入った、は？え？ 俺も反映されてるのか！？ これって？ ただコナン君と目を合わせただけなのにっっ

零の髪を撫でてモフりたいよぉぉ、切実に。

最後、真顔になったのは仕方ないと思うな、うん。

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