雪が降ると ＊2＊

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ただ、人に見せびらかしにショッピングモールに来たわけじゃない。





もちろん、ちゃんとした理由がある。



誠司「、、どうなん？なんか、ええもんあったか？」

A「んーー、、これ、っていうもんがないんよ、」



絶賛、誕プレ探し中なのです。



誠司『プレゼント、何がええか分からんくて。やから、２人で買いに行こうや。』



そんな誠司の言葉がきっかけ。




誠司らしいな、って思った反面、



２人でお出かけすることもある意味プレゼントだな、とも思った。



誠司「、、ちょっと俺、トイレ行ってきてもええ？」

A「うん。この辺うろちょろしとるよ。」

誠司「おう。」



１人になって、改めて考える。



２人して優柔不断すぎて、プレゼントを決められないんじゃ、、、？



でも、欲しいものくらい私にだってある。







足が向かうのは、やっぱりあそこ。



A「・・・女の憧れ、やな、」



好きな人から、一度は貰ってみたいでしょ？



“指輪”とか。





誠司がくれたんだ、って見せびらかしたい。


あわよくば、誠司は私のものだ、なんて。



私って、こんなに独占欲強かったっけ？

最近、よくそう思う。



野球中継見てても、

小林誠司ってググってても、

誠司が出てる動画のコメント見てても、

SNSを見てても、


誠司のことが好きな可愛い子で溢れてる。



嫉妬してる、だなんて認めたくなくて、

見て見ぬふりをする。




A「もらってみたいもんやな、、」

誠司「(ポン)何がやねん。」

A「わっ！、、びっくりしたやん、」



急に頭の上に手が乗っかったと思って振り向くと、

そこには誠司がいた。



ということは、もしかして独り言聞かれてた？



A「い、いつから居ったん？」

誠司「さっき。なんか突っ立っとるから、びっくりさせよう思ってな(笑)。」



笑って面白がる誠司。


この様子だと、聞いてなさそう。




ホッと胸をなで下ろした。









　








　









ちょっと、誠司のことナメすぎてたかな？


この後、また私は驚かされる。









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