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A「・・・っ、(ぱちっ)」



目が覚めた。






心臓が



ドクン、ドクン、ドクン、って



いつも以上に大きな音で波打っている。






枕元には、謎が解けたあの“アルバム”がある。


朝の寒さに悴んでいる手で、私はアルバムを開く。



A「、、慎吾くんと、会ってたんやもんね、、、」



理解ができない自分に、自分でそうだと言い聞かせた。




会ってたことを思い出した、だけなら悪いことなんかない。



けど、

それだけじゃないんだもん。




A「、忘れとった、、初恋なんて、っ、」



あの時、私は好きになってた。




1人で不安だった時に手を差しのべてくれた


隣に居てくれた


手首がもげそうなくらい手を振ってくれた



そんな彼の、とびっきりな笑顔にまた会いたい。

辛い時に、彼と話がしたい。



そう思ってた。




確かに、彼を好きになったのは私。


いわゆる、初恋だった。




けど、



私は忘れてた。




A「なんで、、、私は、忘れとったんや、、」



初恋は、誰にとっても大切な記憶。




なのに、私は彼のことを



忘れてた。





その時、私の脳内に1つ疑問が浮かんだ。




慎吾くんがあの時のことを覚えていたのだとして、


なんで会った時に言ってくれなかったのか。



本来なら、再会を喜ぶ場面になっていたはずなのに、


慎吾くんは事実を隠してた、ということになる。



なら、なぜそれを隠したのか。




A「、、私、もしかして、っ」






彼ともう1度会っていた、のかもしれない。








それは私にとって、運命的な直感だった。











50→←※作者より※



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Tu9mu7(プロフ) - ありがとうございます!いつも励みになります。 (2020年2月12日 16時) (レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 最初から最後まで読まさせていただきました。とても面白かったです! (2020年2月11日 23時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年10月20日 8時

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