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「、、、あ、Aさん。」
A「はい、」
「今日、委員会あるから。」
A「、、え?」
「だってAさん、委員会入っとるやろ?」
教室に到着した直後のこと。
予想もしてなかった緊急事態が発生した。
私は、委員会なんて入った覚えがない。
というか、いつ委員会なんて決めたんだろう。
あ。
あの日が委員会決めの日だったのかな。
いや、絶対そうだ。
入学して1週間も経たぬうちに体調を崩して学校を休んだ、あの1日。
ということは、
勝手に決められたってことか。
まあ、いいや。
やらないと怒られるだろうし。
相談できる人なんて居ないし。
“委員会”ってものをほっといたのがいけなかったのかな。
「ガタッ、」
遥輝「(ストン)まさか居るとは思わへんかったわ、(笑)」
A「え、何で、」
空いてた私の隣にお構いなしに座ったのは
あの、おかしな先輩。
驚きが隠せない私の問いに
先輩は普通に答える。
遥輝「何でって、この委員会に入ったから。Aは?」
A「私、ですか、」
遥輝「委員会なんか自分で入るタイプちゃうやろ?なのに、何でここに居んねん。」
なんでそんなこと分かるんだろ。
私が委員会に進んで入るタイプじゃない、なんて。
まだ数回しか会ったことないのに。
やっぱ、この先輩おかしいんだな。
そう思いながらも、私は本音をこぼしてた。
A「、、、勝手に入っとった、」
遥輝「え?」
A「決める日に休んだら、、、勝手に入れられとったみたいで、」
遥輝「それ、誰かに言うた?」
A「、、いいえ。」
力無く首を横に振る。
そうなんや。
そう言ってくれると思ってたのに、
予想とは全然違ってた。
遥輝「なら、今から先生のとこ行ってこい。」
A「えっ、」
遥輝「やりたないんやろ?ほら、早よ行け。」
無理やり立たせようとする先輩。
私は、強引に椅子を引こうとする先輩の腕を
私は反射的に掴んでいた。
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Tu9mu7(プロフ) - シノさん» すごく嬉しいです。ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年9月23日 19時) (レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 初めまして!話の展開が素敵すぎて読む手が止まりませんでした!これからも更新楽しみにしています! (2020年9月22日 21時) (レス) id: 3e7adef831 (このIDを非表示/違反報告)
Tu9mu7(プロフ) - みなさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます。これからも頑張ります! (2020年8月30日 19時) (レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いつも楽しく読んでいます!更新楽しみにしてます! (2020年8月30日 18時) (レス) id: 5575efce91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2020年5月5日 23時