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(今日も来なかったね。)
A「、、、」
(せっかく労ってあげてるのに、無視？)
(しょうがないって。)
(うちらに解決できる事じゃないんだし。)
(でも、、)
悪いとは思ってるけど
どうしても、みんなの声に応える気になれないのが事実。
きっと怒ってるんだ、みんな。
私が最近、構ってあげれてないから。
それもこれも全部
心がまた弱くなった私のせい。
合唱祭の日以来
先輩はここに姿を現していない。
それどころか、委員会や廊下でも顔を合わせる事が
全くと言っていいほど、なくなってしまっていた。
その理由は
誰にも分からない。
私は、何も知らない。
気づけば、もう2月。
もう来ないんだろう、と分かってはいるけど
諦めの悪い私が、何度も何度もこの部屋へと足を向かわせる。
今日だってそう。
ただ、先輩を待つためだけに来ているようなもの。
だから
音に触れる事も、ほとんどなくなった。
(会いに行ってくれば？)
(そうだよ。)
A「、、、理由があらへん、」
(そんなのいらないって！)
(だから行ってきなよ。)
(もう、そんな辛そうなとこ見てらんない。)
その一言に、胸がキュッと痛む。
そんなに酷い顔してるんだ、私。
分かってるつもりだった自分の心情を
1番掴めていなかったのは私で
そんな私を側で見ててくれてるのは
大好きで大切で私が守らなきゃいけない“音”なのに
私はいつから、こんなにわがままじゃなくなったんだろ。
A「、、、もうええ。」
(え？)
(どういうこと？)
「私、もう、、、待つのやめる。」
私はこの日
青春が詰まったあの部屋に
大切なものを捨てて、逃げた。
本当に捨てなきゃいけないのは
臆病で、のろまで、へっぽこな自分なのに
私は
自分の想いから
怖くなって逃げ出した。
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Tu9mu7(プロフ) - シノさん» すごく嬉しいです。ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年9月23日 19時) (
レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - 初めまして！話の展開が素敵すぎて読む手が止まりませんでした!これからも更新楽しみにしています！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: 3e7adef831 (このIDを非表示/違反報告)
Tu9mu7(プロフ) - みなさん» 楽しみにしてくださってありがとうございます。これからも頑張ります！ (2020年8月30日 19時) (レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いつも楽しく読んでいます！更新楽しみにしてます！ (2020年8月30日 18時) (レス) id: 5575efce91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tsumu | 作成日時：2020年5月5日 23時
