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A「・・・ふぅー。」
息を吐く。
力を抜く。
どんどん高鳴っていく胸の鼓動がよく聞こえた。
「、、ピーンポーン」
まだ鳴らし慣れないチャイム。
音がなっている間の時間が、今日は妙にもどかしかった。
「・・・ガチャ、」
卓也「、、A、」
A「卓也くんと話したくて、来ちゃった、、(笑)」
卓也「・・・入って、」
卓也くんは、何かを感じたみたいに無口だった。
私、どこか不自然だったかな、
いつもなら、笑ってくれるのに、
自分の考えがどれだけ浅はかだったのか、思い知らされたような気がした。
卓也「・・・」
A「・・・」
あれ、なんて言うんだっけ。
無言の空間が、こんなにつらいと感じたのは久しぶり。
卓也「・・・ごめん、」
A「え?、、(グイッ)わっ、!」
卓也「(ポスッ)・・・」
A「ん、、卓也くん、?」
ごめん、なんてボソッと言われて、
グイッ、って引っ張られて抱きしめられて、
よくあんまり動揺しなかったな、って自分で自分を褒めた。
想定内?
いやいや、全然想定外。
実際、心臓ドクンドクンしてるし。
なぜか、卓也くんの言葉を待つことしかできなかった。
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にゃあ - 面白かったです!続編も読まさせていただきます。 (2020年2月10日 23時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月15日 22時