過去も、未来も、きっと。 (ページ19)

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18　　卓也side ページ19

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優羽「・・・あの、聞いてもいいですか、？」

卓也「・・・はい。」

優羽「、、、Aと何があったんですか？」

あの時に、何が、あったか。

鍵を拾ってくれた。

自己紹介した。

一緒に飲んだ。

みんなで話した。

つまづいた。

抱き留めた。

倒れた。

卓也「・・・Aは、俺の鍵を拾って届けてくれたんです。」

優羽「でも、それだけじゃないですよね。」

卓也「・・・つまづいて、転んだんです。目の前だったから、抱き留めて、、」

自信をなくして、詰まったんじゃない。

卓也「、、離した後、頭、抱えて倒れて、、声、聞こえなくなって、、」

あのシーンが頭の中でもう1度再生されたから、思わず言葉が詰まった。

Aの苦しむ姿が蘇って、痛かったから。

優羽「・・・A、救急車の中で言ってました。卓也くんは、きっと何かを抱えてる、って。」

卓也「っ、、」

思いっきり、図星。

言い逃れなんか、出来る気がしなかった。

卓也「・・・俺、本当は、、」

A「・・・んっ、、(パチっ)、あ、れ、、卓也く、、」

Aの目が開いた。

何日かぶりに聞いた声は、とにかく、か細かった。

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