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A「ちょっ、誠司、勝手に、、」
誠司「同郷なんやから、紹介くらいしておこう思うてな。」
慎吾「さっすが誠司さーん！」
明らかに酔ってきている２人、に挟まれる私。
逃げようにも逃げることなんかできなかった。
慎吾「、、堺出身なんですよね？」
A「・・・あっ、私？」
慎吾「そうっすよ！Aさんしか居らんやないですか。」
誠司「俺も居るけどな。」
慎吾「あ、そうでした(笑)。」
誠司、ナイスカバー。
急な質問にパパっと答えられるほど効率のいい女じゃない私。
だから、ほんとに間に入ってくれて助かった。
心の中で十分感謝しつつ、石川くんの質問に答えた。
A「はい。堺出身のAって言います。石川くん、やっけ？」
慎吾「石川くん、じゃカッコ悪いんで、慎吾でええっすよ。」
A「、、じゃあ、慎吾くんで。」
慎吾「はいっ！(にこ)」
彼は、酔っている。
なのに、彼の笑顔がじんわりと心に染みていったのが分かった。
無邪気な笑顔が、どこか懐かしく思えた。
懐かしく、、、
誠司「慎吾。あっちのやつらに、散々呼ばれとるけど。」
慎吾「おっと。俺はあっちに必要とされとるみたいやー。じゃ、また後で〜。(ブンブン)」
元気すぎな子だな。
あんなに手を振ったら、手首もげちゃうよ、、(笑)
誠司「・・・それは、気に入った顔やな。」
A「え、？」
誠司「慎吾のこと。お前、嫌いやとすぐ顔に出るから。」
誠司の言う通り。
私は、思ったことが顔に出やすいタイプの人間。
キャッチャー小林の観察力、恐るべし。
A「まあね。・・・なんか、懐かしいって思ったんよ。慎吾くんのこと見て。」
誠司「・・・(ブスッ)」
A「・・・あ、拗ねたやろ。」
誠司「・・・」
A「あ、嫉妬したんか。慎吾くんに。」
誠司「・・・うるさい。お前が、慎吾くん呼びとか、するからやろっ。(プイッ)」
A「あっ、誠司ー。」
誠司が、慎吾くんに嫉妬した。
嫉妬する誠司が新鮮すぎて、なんか、かわいかった。
本人に言ったら、もっと怒っちゃうだろうけど。
でも、好きな人に嫉妬されて、嬉しくない人なんかいない。
A「・・・私にはもう、誠司のことしか見えとらんから。」
まだ、そっぽを向いてる誠司だけど、
見えてる耳が赤くなっていくのが分かった。
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にゃあ - 面白かったです！ (2020年2月11日 22時) (
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作者名：Tsumu | 作成日時：2019年9月8日 17時
