27 ページ28
・
・
・
A「・・・せ、、い、じ、、?」
数年ぶりに、誠司を見た。
アナ『今年のジャイアンツのドラフト1位は、小林誠司選手です。』
アナ『小林選手は、ドラフト1位指名にこだわりがあるという情報も入っています。』
テレビの中の、誠司。
誠司『・・・えー、、1位指名、嬉しいです。これから、頑張ります。』
誠司らしいな、って思って、
テレビの前で、1人で笑った。
太ってないし、痩せてもない。
でも、筋肉ついて大きくなってる。
かっこいい、なんて思ってしまった。
A「・・・あっつ、、」
もう一度画面に映る誠司を見ると、顔が火照った。
それから、半年くらいたった、のかな?
先輩「・・・Aさーん。今日これから、付き合ってくれない?」
半年かけて仲良くなった先輩にそう言われ、着れて行かれたのは。
A「東京ドームだ、、、」
先輩「今日の試合にさ、ドラ1で入った、、えーっと、あの人、、」
A「せ、、小林、選手ですよね?」
先輩「そうそう!その人が、スタメンで出てるらしいのよ。どうしても見てみたくてね!」
巨人ファンだということは噂で聞いてたけど、こんな先輩は初めて見た。
それよりも、先輩の口から誠司の名前が出てきたことに、驚いた。
ビール買ってから行くから、先に言ってて!
なんて楽しそうに先輩に言われた私は、チケットを見ながら1人で席に向かった。
けど、
A「・・・ここ、どこや、、?」
私が極度の方向音痴だということを、まだ先輩は知らなかった。
キョロキョロしながら困っていた時、中から大歓声が聞こえてきた。
惹きつけられるように、私の足はそっちに向かった。
「かっとばせー!小林!」
A「わぁ、、、すごい、、」
びびった。
入ったばっかの誠司に、この大歓声。
かなり、びびった。
なんとなく下を見ると、
A「・・・あ、この列や。」
たまたま私が立っていた前の列が、私たちの席がある列だった。
奇跡なのか、
必然なのか、
それとも、
運命、だったのかな、
・
・
・
152人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃあ - 面白かったです! (2020年2月11日 22時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Tsumu | 作成日時:2019年9月8日 17時