雪が降ると＊1＊ (ページ24)

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蒸し暑い中、お盆休みが始まって、

部活に行くわけでもなく、

お出かけをするわけでもなく、

家で１人、ゴロゴロしながら過ごすだけ。

でも、今日は違うみたい。

「ピーンポーン」

A「はーい。・・・え、、なんで、」

梨乃「どうせ、暇ですよね。ちょっと、付き合ってほしいとこがあるんだけど。」

A「・・・はい？なんで、私のとこ来るん？」

梨乃「・・・早く準備してきなさい。ほら。」

A「えっ、、ちょっと、、」

準備してきなさい、と言われた以上、とりあえず準備をして家を出た。

予想はしてたけど、目の前には大きな大きなリムジンが止まっていた。

梨乃「早く乗って。遅れてしまうわ。」

A「・・・」

自分でもおかしいな、って思うくらいすんなりと乗車した。

なにか企んでることくらい、私だったら分かって、断ってたはずなのに。

神がそうしろ、と言うように、

何も出来ないまま、ただ従うだけだった。

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梨乃「・・・今日、会社の挨拶に行くんだけど、秘書が休んじゃって。」

A「じゃあ私って、秘書の代わりに呼ばれたっちゅうことなん？」

梨乃「ここにいるってことは、引き受けてくれるんでしょ？よろしくね、“１日秘書さん”。」

A「・・・もう、、バカやな、私、、」

梨乃「これをバラしたりしたら、ちょっと痛い目にあうかもね。ふふっ。」

ああ、なんて怖い笑みなんだろう。

って思ったけど、今日はそれほど逃げたいとは思わなかった。

１人でいるよりは、、って思ってしまった自分が居たから。

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