雪が降ると＊1＊ (ページ3)

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A「・・・誠司ー。音楽の教科書、貸してくれへん？」

誠司「嫌やー。もうAに落書きされたないけど(笑)。」

A「げ、バレとったん？」

誠司「バレバレや。もう貸さへんからな。」

A「えー、、誠司のケチー。」

私の小さい頃からの人見知りは、いつの間にか治っていた。

けど、逆に誠司が女に対して人見知りになった。

ただ単に女が嫌いなだけなんだろうけど。

「・・・小林くん！今、ちょっといい？」

誠司「あ、おう、、」

ほらね。

私に対しての喋り方と、全然ちがう。

それが嬉しかったり、ちょっと嫌だったり。

去り際に、誠司は私の方に振り向きながら言う。

誠司「お前、誰かにちゃんと借りとけよ？音楽の先生、ネチネチしとるんやから。」

A「分かっとるって。ご心配、どうもありがとうございますー。」

ちょっと嫌みに言い返してやった。

何でかは、、、分からないけど。

自分のクラスに戻ると、私のお友達は“myクッション”。

A「・・・ふわふわやなぁー、、」

要するに、ぼっちが多い、かな？

でも、私にはクッションが居るし、寂しくなんかない。

A「・・・」

うん。

寂しいわけなんか、ない。

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