93 ~永瀬side~ ページ48
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永瀬side
A「、、よし、決まり！」
廉「お、決まったん？」
A「うん。これでいこうと思う。」
そう言って
どこか緊張した面もちで見せてくれたのは、B5サイズの白い紙。
それは、驚くほどにたくさんの文字で埋め尽くされてた。
その中に見つけた、いくつかの赤い丸。
それがきっと
今日の試験に無事合格し、これから有名で人気のスイーツとなっていくのだろう。
そう頭の中で想像しただけでも
なんか、幸せやった。
何種類もの良い香りが重なりに重なって
穏やかなハーモニーとなり、身体中をスーッと通り抜けていく。
そこに見える影は
優香さんと藍梨にそっくりな2つだけ。
俺もAちゃんも
どこにも居らへんかった。
A「＿＿さ＿＿＿＿永瀬さん？」
意識が戻ってきた俺の目の前には
ちゃんとAちゃんが存在している。
それが見えてるという事は
俺やってちゃんと存在してる。
もしもさっきの想像の世界が
ただの“想像”やなかったら
A「何かありました？さっきからボーッとしてるけど、」
廉「、、そっか、だから、」
A「え？」
俺は、どんな選択をすればいいのだろうか。
廉「、、このお店、辞めるん？」
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作者名：Tsumu | 作成日時：2020年9月23日 20時
