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藍梨「、、、ありがとうございました。」
優香「またお待ちしてます。(にこ)」
「ありがとうございました。」
「カランカラン、」
本日最後のお客様を
最後まで見送る2人を遠目に見ながら
ちょうど3つだけ残っているケーキをお皿にとる。
優香「プレートひっくり返してきたよー。」
A「ありがと。」
藍梨「そのケーキどうしたんですか？わざわざお皿に乗せちゃって。」
A「、、、久しぶりに、3人で女子会しない？」
そう言って
3人分のフォークを目の前に出してみせれば
2人とも同じように、満面の笑みで目を輝かせた。
「「する！！」」
A「んふふ、、、だと思ってた(笑)。」
優香「、、、そういえばさ、」
A「ん？」
女子会のスタートから数分
突如放たれたその言葉の音色が
いつもの優香の声と少し違った。
気のせいかもしれない
そう思ったけど
隣の藍梨がケーキを食べる手を止めてるくらいだから
あながち間違いではなかったらしい。
優香「誰も何も言わないから私も聞いてなかったけど、」
藍梨「それってAさんに？」
優香「そう。Aに聞きたい事があって。」
A「え、私？」
私の疑問に答えを返す前に
優香は大きな口でケーキをパクリ。
その様子をまじまじと見つめながら
次の言葉を待つ私と藍梨。
そして
やっと開かれた口からは、思いも寄らぬ名前が出てきた。
優香「＿＿＿平野紫耀と知り合いだったの？」
文末までしっかり言い終えた彼女は
再び大きく開けた口に容赦なく生クリームを放り込んだ。
この場から逃げたい
2人に話したくない
なんて感情は1ミリも湧いてこなくて
そういえば何も話してなかったっけ、と
さっきの優香の言葉を思い出したかのようにそう思った。
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作者名：Tsumu | 作成日時：2020年9月23日 20時
