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A「、、、とりあえず、40分かな、(ピッ)」
真っ暗だったオーブンの中が
つまらない音が鳴るのと同時にオレンジ色になる。
藍梨と優香が店番をするこの時間は、私の自由時間(仮)。
だから今も
新しく売ろうと考えている“チーズケーキ”をオーブンに放り込んだところ。
“チーズケーキ”といえば
『なんやこれ、、、こんなん、初めて食べた、』
『ほんまに、めっちゃうまかったです。』
思い浮かぶのは
この前の“ながせれん”っていう人らしい、あの男。
ここ1週間
藍梨と優香は、お店に訪れたお客様に自慢してはニヤけてた。
『この前、ここに“ながせれん”さんがいらっしゃって、、』
『そうなんですー。“ながせれん”さんがいらっしゃってたんですー！』
私は名字も名前も漢字も分からない人なのに
なぜか、私と同じ反応をするお客様は誰一人としていなかった。
そんなに有名な人だったんだ。
だから、あんなに変装っぽい格好してたんだ。
それなら納得がいく。
って、私にはそんなの関係ないし。
忘れられてないなんて、私らしくない。
そんな言い訳にも満たない言い訳を
意地を張る私のプライドが簡単に飲み込む事はなく
また強がって、隠して、逃げて、自分で自分を良いように丸め込んで終了。
A「、、、そ、そうだ、っ、プリン、作らなきゃ、」
カラメル入れるのを忘れちゃいそう、って感じの変な勢いで
私は卵を手にとって、おもむろに台に打ちつけた。
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Tu9mu7(プロフ) - じくねこさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2020年9月11日 21時) (
レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます (2020年9月11日 21時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tsumu | 作成日時：2020年8月19日 19時
