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廉「なんとなく、やな。」
A「なんとなく?」
廉「なんとなく来てみたら、Aさん居ったから。」
A「、、、そっか、」
廉「、、がっかりした?なんとなくで。」
A「いえ、、、ちょっと、ホッとしました、」
そう言い切った自分に
なぜか、笑みが零れる。
きっと彼の答えが
自惚れと期待の両方の一部が欠けたパズルに
ぴったりはまるようなピースになったから。
いつの間にか向けられていた彼の視線が
私が正面に向き直るなり、パチッと電気が走るように重なった。
廉「、、ふふ、」
A「っ、、、な、永瀬さん、?」
廉「んふ、、、いや、なんでもあらへん、」
なんでもない、って言ってるのに
にやけが収まってない口元を未だに隠し続ける永瀬さん。
それに対して、明らかに動揺する私も私だけど
人を見て突然にやけ出す永瀬さんも永瀬さんだと思う。
だから
このドキドキが
永瀬さんの所為だと思わざるを得ない。
胸がだんだん熱くなる。
それと同時に、脳がだんだん何かに侵食されていく。
その正体は一体__
A「、、、っ、(フラッ)」
廉「ちょっ、!(ポスン)、、、Aさん?」
A「ん、、、」
むしゃむしゃと
脳が睡魔に蝕まれていく中
私にこびりついたのは
おしゃれで
甘くて
ちょっぴり苦い
それでも心地がいい
とてもいい匂いだった。
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Tu9mu7(プロフ) - じくねこさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります! (2020年9月11日 21時) (レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます (2020年9月11日 21時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tsumu | 作成日時:2020年8月19日 19時