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“Aさん、これ欲しかったんやろ？”
“チラチラ見とったのバレバレ(笑)”
“これもお礼ってことで、Aさんへプレゼントです”
“ちゃんと使ってな”
“今度はAさんのタルトが食べたい永瀬より”
永瀬さんが書いた通り
この花瓶は、私が最初から最後までずっと気になってた物。
最初に読んだ時は
予想だにしなかった文面に
恥ずかしさから1人で赤面した事を思い出す。
けど
ものすごく嬉しかった。
こんなに嬉しくていいのか不思議に思ってしまうくらい
本当に嬉しかった。
A「、、んふふ、」
誰も居ないカウンターで
可愛くない笑みを不意に零す私。
ちゃんと真面目にタルトの練習しておかなくちゃ
なんて、浮かれ気分で考えたり
私ってそんなに分かりやすいのかな
なんて、何回考えても解決しない疑問を再び抱いたり
私以外の人が書いた、見慣れない“A”の文字に
恥ずかしくなって少しだけ赤面したり
人には見せられないような
この、激しい表情の変わりよう。
そんな中でも
なぜか視界から外れようとしない花瓶を仕方なく見つめながら
早く来ないかな、とほんの少しだけ胸を弾ませた。
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Tu9mu7(プロフ) - じくねこさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2020年9月11日 21時) (
レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます (2020年9月11日 21時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tsumu | 作成日時：2020年8月19日 19時
