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「バタン、」
廉「、、、こんちは。」
A「すみません、遅くなりました。」
廉「全然待ってないですから気にせんといてください(笑)。じゃ、助手席どうぞ。」
連絡先を交換していた事が優香と藍梨にバレたあの日
永瀬さんからのメッセージは
連れて行きたい所がある、という内容。
意外とすぐに重なったお休みの日＝今日
私をわざわざ迎えに来てくれた永瀬さんの車に
かなり固めの緊張が解れぬままに乗り込む。
廉「出発しまーす。」
どこか遠足気分の永瀬さんの横顔が視界に入ると
私の思考回路が、不思議と一斉ストップ。
しかしその代わりに
車内に流れ始めた永瀬さんのイメージそのままの洋楽が
私の心情を目まぐるしく変え始めたのは、きっと気のせいじゃない。
廉「、、そういえば、」
A「はい？」
廉「俺、勝手にAさんって呼んでましたけど、嫌やなかったですか？」
変に気にするそぶりを見せる事なく口にした永瀬さん。
確かに“そういえば”だなって苦笑いすると
その瞬間だけよそ見をした彼に思った事を言ってみた。
A「すごい今更ですね、(笑)」
廉「まあ、そうっすね、(笑)」
A「でも、名字で堅苦しくなるよりは、名前呼びの方が好きですけど。」
廉「、、、なら、良かったです。」
そう言った永瀬さんのハンドルを掴む腕が少しだけ緩んだ。
今までにない至近距離で緊張しながら顔を覗かなくても
今の彼の表情がなんとなく想像できて、ちょっと面白かった。
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Tu9mu7(プロフ) - じくねこさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2020年9月11日 21時) (
レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます (2020年9月11日 21時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tsumu | 作成日時：2020年8月19日 19時
