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藍梨「こ、これは、」
A「ちょ、、返してって、！」
優香「さっきから何見て、、ええぇっ!!」
A「、、うるさ、」
これまた突然来たくせに奇声を上げる優香。
この人たちは私にラインの返事すらまともにさせてもらえないのか。
「「A(さん)、」」
A「え、何その目、」
「「どういうこと(ですか)っ？」」
そんな質問だろうと、予想はしてた。
でも、2人に説明するつもりは全くない。
その理由は
A「永瀬さんとライン交換しただけだけど。」
「「、、、」」
A「えっと、、、どういう反応？」
“永瀬廉”に関する事だから、の一択。
廉『Aさん、スマホ貸してください。』
A『え、スマホ？』
見送りのために店の外まで来た私に
新手のナンパみたいな要望が珍しく飛んできた。
有無を言わせない彼の視線に反論する理由は思い付かず
何の抵抗もすることなくスマホを受け渡した。
しかし
帰ってきたスマホ画面には違和感が。
A『、、これ、』
廉『俺の連絡先です。』
お礼、楽しみにしといてな。
どこか楽しげな笑みを私に刻み込むように
彼は走って消えた。
優香「罪だ、」
藍梨「ですね、、」
まるでドラマに登場する
ベテラン刑事のような貫禄のある声で呟く2人。
思わずズレてしまった笑いのツボの蓋を慌てて閉めながら聞き返す。
藍梨「Aさん聞いたら腰抜かすから言いませんけど、」
優香「うん。絶対魂飛んでく。」
藍梨「世の中の大体の女を、敵に回したかもしれないですね。」
意味が分からなかった。
でもそれは
鈍感だから、という理由だけでは多分成立しない。
私は
“甘い”も“苦い”も
“幸せ”も“不幸”も
自分に都合が悪くなる度に
それら全てに気づく事を避けて育ってきた人間なんだから。
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Tu9mu7(プロフ) - じくねこさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2020年9月11日 21時) (
レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます (2020年9月11日 21時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tsumu | 作成日時：2020年8月19日 19時
