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隣に置かれたスマホの細かな震えが



私を現実に引き戻した。









 





A「、、もしもし、」

優香『ちょっとA?ラインの返事ないけど、どうしたの?』

A「ごめん、、気づかなかった、」









 





まだたった14文字しか話してないのに



優香は全てを悟ったかのように私に告げた。









 





優香『今から家行くから!おとなしく待ってて。分かった?』

A「、、うん、」

優香『よし。じゃ、切るね。』





「ツー、ツー、ツー、」









 





電話が勢いよく切れた、その5分後。









走って来てくれたのか



優香は肩を少しだけ上下させながら私の家に来た。









 





優香「、、、やっぱり、そうだと思ってた(笑)。」

A「ごめん、」

優香「ううん。困った時はお互いさまだから。ね?(にこ)」









 





彼女の笑顔が私の中に



いつもよりも優しく溶けていって







温かくなる心を抱きしめながら軽く意識を手放した。









 









 









 









いい匂いが鼻を掠めると



自ら手放した意識を元に戻して、多少軽くなった瞼を上げる。









 





優香「あ、起きた。大丈夫?」

A「うん、」

優香「顔色良さそうだから、これ食べて。」

A「ありがと、」









 





優香特製の雑炊を、ふぅふぅしてから口に運ぶ。









フワフワ卵に包まれたお米がお腹を満たし始めると





勝手に淹れてたコーヒーを注いだマグカップを手にした優香が



私の隣に腰を下ろしながら言う。









 





優香「Aの当番だったよね?昨日の戸締まり。」

A「、、ごめん、」

優香「それは全然大丈夫。はい、鍵。」









 





チャリ、と音を立てて手のひらに落ちた



まだピカピカな鍵。









けど



話はそれだけじゃなかったらしい優香に、私はもう一度焦点を合わせた。









 





優香「、、、昨日、お店の外に来てたよ。」

A「誰が?」

優香「永瀬廉が。」









 





回復してきた私の体に



軽くムチで打たれたような衝撃が走る。









“ながせれん”が来てた





そう言う彼女は、その出来事の説明を始めた。









 









 









 











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設定タグ:永瀬廉 , King&Prince   
作品ジャンル:恋愛
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Tu9mu7(プロフ) - じくねこさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります! (2020年9月11日 21時) (レス) id: 50122a3aa2 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます (2020年9月11日 21時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tsumu | 作成日時:2020年8月19日 19時

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