第二十八話 ページ35
貴「で、どうして試合に来たの?」
壁によしかかってたずねるA。ファンタグレープに蓋をしてAをまっすぐに見る空。その瞳はいつになく真剣だ。
空「君があのチームにいること、お父さんにばれてる」
貴「･･･そっか」
Aは視線を落とす。空はAが拒否反応を起こしていないかチェックしてから、話を続ける。
空「すごい怒ってて、僕はAのお父さんに様子を見てくるように頼まれたんだ。できればつれ戻してほしいって･･･」
だんだん空の声が小さくなっていた。不思議に思ったAは、空の顔を見て、目を見開いた。
ー空が泣いているから･･･
空が昔から泣いたところを見たことがない。空はそういう性格だから。
自分より、相手を優先する。とても優しい性格だ。
空「僕･･･っAが辛い思いするのもう嫌だよっ!!」
貴「空･･･」
Aは小さく、目の前で泣いている彼の名前を呼ぶ。
貴「空」
次ははっきりと言う。しかし、空はなかなか耳を傾けてくれない。
貴「空っ!!」
いつも以上の声をだすA。その声に空は一瞬体を震わせ、Aを見る。
貴「確かに私は辛い思いをする。この先も、もしかしたらこれ以上辛い思いをするかもしれない」
空「･･･うん」
貴「けど、それは生きているってことなんだよ?命があるから感情がある。感情があるから楽しくなったり、嬉しくなったり、寂しくなったり、辛くなったりする」
Aは優しく空の涙を指で拭う。
貴「時には諦めちゃうかも知れない。だからそんな時に、仲間や友達がいる。あんまり、顔見たくないけど次郎君だっている。お互いを支えあって生きるのが人間だから。だから空が辛いときとかは私が支えるよ。約束」
優しく笑うA。もしかしたら途中まで、自分にも言い聞かせていたかも知れない言葉。そんな言葉はしっかり空に届いた。
空「･･･約束だよ?」
小指をだして笑う空。Aはそんな空を見て笑い、くうの小指に自分の小指を絡める。
「「ゆびきーりげんまん嘘ついたら針千本のーますっ!指きったっ!!」」
まるで、幼い時の様にする二人。その姿が、昔と重なった。
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ナカバ(プロフ) - yuyuさん» そういわれてじっくり見てみたらそんな気がしてきたようなしないような…。本物のほうが100倍可愛いですけどねっ！ (2015年5月29日 7時) (
レス) id: 8dd30490ee (このIDを非表示/違反報告)
yuyu - イメ画を改めて見たら、カゲプロのアヤノににてますねｗｗｗ (2015年5月24日 18時) (レス) id: 5f4327b256 (このIDを非表示/違反報告)
ナカバ - yuyuさん» 本当ですかっ!?全然気がつきませんでした。…無意識に想像していたんでしょうね、過去の私。 (2015年5月10日 16時) (レス) id: 8dd30490ee (このIDを非表示/違反報告)
yuyu - イメ画を改めて見たらカゲpのアヤノに似ている (2015年5月6日 19時) (レス) id: 5f4327b256 (このIDを非表示/違反報告)
nanase - 続ききましたね（*＾ω＾）ﾜｸﾜｸ (2015年4月21日 6時) (レス) id: c08313898a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナカバ x他1人 | 作成日時：2015年1月6日 15時
