ロク ページ6
浴槽に張られたお湯をじっと見た
「そらが、入ったんだよね」
って私は何変態みたいなことを言ってるんだろう
そらの匂いがするシャンプー、ボディソープ
高そうなリンス
ちょっとスースーするタイプの洗顔
全部使うのは久しぶりで
なんだかいい気分になった
そらは熱いお湯派だから
ぬるいお湯派の私には少し熱すぎた
リビングの方から声が聞こえる
いけ！いけ！おっしゃー！
サッカーの試合の録画でも見てるのかな
考えるだけで楽しくて
ふふっ、と声が漏れた
不意に佐藤さんのことが頭に浮かんだ
絶対に悪い人じゃなさそうだし、
そらが好きそうな人だし
傍から見るととてもいいカップルになると思うけど
馬鹿だなぁ、そらは
あなたのことが大好きな女に聞いても
ダメって言うに決まってるじゃん(笑)
「まあ、こんな事知るわけないからむりか…」
お風呂から上がってリビングに戻った
そら「あ、おかえrよっしゃああああー！！！！」
「外に丸漏れだよ」
そら「仕方ないじゃん抑えらんねえんだから！うおー！」
「(笑)」
そら「おっ、おっ、、、、あっ、いけ、、、
いぇ〜〜〜い！！！」
「そら」
そら「うぉー！ん、なに？」
「佐藤さん、いいと思うよ」
そら「やっぱ？笑良かったー、俺の目も間違ってなかったんだな！笑」
そらがニッコリと私の目を見て笑った
ほら、それだよ
そんな顔するから
その顔が見たいから
いつもあなたの思い通りになっちゃうの
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作者名：mamichan | 作成日時：2019年10月24日 4時
