染まってよ (ページ34)

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サンジュウサンページ34

エイジSide

そら「…やっぱ俺も行くわ」

えいじ「やめとけ」

そら「なんでだよ」

えいじ「遠回しに来んなって言ってんじゃん」

そら「…」

えいじ「子供じゃねえんだからさ、お前過保護すぎんだよAに対して」

そら「何も知らないくせしてなんだよ」

えいじ「は？」

そら「えいちゃんはいつも俺の事見下し過ぎなんだよ実際俺はえいちゃんよりも出来損ないだし分かるけど…」

えいじ「お前勘違いしてるよ」

そら「…なにがだよ」

えいじ「なんでもない、俺も帰る」

そら「ちょ、

なんだよ…」

食べすぎて胃が苦しい

けどそれ以上にそらの言葉が苦しかった

そらはいつも俺の事ばっか凄い凄いって言うけど

実際は違う

勉強ができるのも、運動神経がいいのもモテるのもいつだってそらだった

俺はそらの真似をしていただけだったんだよ

実際進学先だって、部活だって真似して

大学は結局同じところ受けたけど俺だけ落ちて…

服だって髪型だって真似したことある

俺はいつもそらが羨ましかった

人見知りで友達の少ない俺に対してそらはお喋りですぐに誰とでも打ち解けて

おまけにルックスも良くて周りからも好かれてモテて

こんな事気持ち悪いから言いたくないけど、そらは俺なんかと比べ物にならないくらい完璧なんだ

俺なんか、そらに憧れてただけのただのちっぽけなやつなんだよ

そらがいたから、そらと出会えたから今の俺がいるんだよ

そらに刺激されたからなんだって頑張る事ができたんだよ

だからもっと自分に自信持てって

お前は凄いんだから

　

　

　

　

　

　

なんて簡単に言えたらいいんだけどな、

***

※バチバチのフィクションです