拾い物はJUMPのお姫様 2 (ページ10)

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食事当日。

待ち合わせ場所は侑李からの指定。

珍しいなんて思いながら、5分前には到着する。

侑李に連絡しようとスマホを取り出したその時、

「知念くん、待ってよ」

そう聞こえた。

知念なんて名字珍しいし絶対侑李だと確信犯し周りを見渡せば、可愛い女の子が隣にいたのだ。

腕を絡められても嫌な顔をしてない侑李を見て、胸が痛くなった。

「知念くん、もう行っちゃうの？まだ一緒にいたいな｣

「大事な用事があるから、またね｣

そう言って頭を撫でる。

あ、次は彼女なんだ。

そう感じた。

彼女と別れ、侑李がこちらを向くとバチッと目が合った。

侑李は手を挙げ、今からこちらに向かう合図する。

その瞬間、Aはその場から逃げ出した。

「え、A！？」

まさかの展開に知念も驚く。

走るAを追う知念。

ヒールを履いてオシャレしてる分、やっぱり速度は遅くて
すぐ知念に追いつかれてしまった。

｢なんで逃げるの！？｣

ガシッと掴まれた腕が痛い。

「ねぇ、A？」

『もう、私じゃなくていいでしょ？』

「え？」

『次は、さっきの子でしょ？』

「何言ってるの？」

『私の事はいいから、彼女のとこに行きなよ』

掴まれていた腕を振り解けば、知念が驚いた顔をする。

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