拾い物はJUMPのお姫様 2 (ページ5)

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「涼介を好きになっていくのは、僕が悪いわけじゃない？」

「知念が悪いわけないだろ！全部あいつらが悪い。知念を傷つけるから」

「けど、涼介····少しは言ってほしかった。僕ずっと悩んでて」

「ごめん····。なんか言えなくて」

「山田も、少しはうしろめたさがあったからじゃないの？」

「俺がしてたことは知念が喜ぶことでもないし、自己満に近かったから」

「じゃあ、さっきの知念の好きな子は合格なんだね！」

知念良かったじゃんと言い背中をバシバシと叩く伊野尾。

「痛いよっ、伊野ちゃんっ！」

「え、えっ！？ちょっと、待って」

「ほぇ？どーした、山田？」

「知念の好きな子って言った？」

「そう言ったよ？」

「彼女の間違いでしょ」

「Aは、彼女じゃないよ」

「俺の勘違い？」

やっちまったと山田が項垂れるが

「勘違いではないよ。彼女にしたいと思ってるから」

そう知念はハッキリ言い切った。

「知念かっこいいー。惚れちゃう♡♡」

なんて茶化す伊野尾。

「知念が告白したらすぐOKじゃん！今日だって知念の忘れ物わざわざ届けてくれたわけだし」

このタイミングで忘れた茶色紙袋を山田から受け取ったのだ。

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