拾い物はJUMPのお姫様 (ページ8)

今日:10 hit、昨日:32 hit、合計:25,328 hit

8 ページ8

『知念····くん』

「却下」

『侑李、くん····』

「うーん····、ギリギリOK」

『ありがとう？』

「理想は、侑李かちぃかな？」

『ちぃ！？？』

声を荒らげ驚く。
確かメンバーに《ちぃ》と呼ばれてると書かれてた気がする。

「え、だめ？」

『可愛い顔してもダメです』

「ケチっ」

女の子並の仕草って言うぐらいほっぺを膨らましたり上目遣いをしたり知念侑李に戸惑う。
Hey! Say! JUMPの姫と言われてるだけあるなと関心する。

「ねぇ、A」

『はい？』

「敬語もダメ」

『それは····』

「Aのほう年上でしょ？僕も敬語なんて使ってないし、違和感あるから」

今年30歳の知念侑李と今年36歳になるA。
年下とわかっていても、どうしても距離を感じてしまうから。

『だって····』

住む世界が違う。壁をつくらなくてはと本能が働くのだ。

「ねぇ」

知念侑李の手がAの頬に触れる。
下を向いていた顔上げると先程とは違う表情をする知念侑李が。

「僕人見知りだから呼び方とか敬語とか気にしないけど、Aは嫌だ」

なんで、こんなに胸が苦しいのだろう。

，