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「ご飯は食べてきたから大丈夫。けど、喉は乾いたかも」
『水にします?ジュース類はないですけど、お酒なら!』
先ほどまで缶ビールを飲んでいた為、完全にお酒モードになっていた。
「さっき起きた病人にお酒進めるAのメンタル尊敬するよ」
『あ、いや。すみません····。さっきまで飲んでて』
「何を?」
『缶ビールです』
「僕も飲もうかな」
『さっきまで病人だったのに!?』
「Aが勧めたし、今日は飲みたいかも」
なんだろ、一瞬表情が暗くなった気がするけど。
『起きれます?』
「大丈夫」
ベットからゆっくり足を下におろし立ち上がる。
倒れても支えられるよう準備はしていたが必要なかった。
二人でリビングに向かい、ソファーに知念を座らせる。
そのまま冷蔵庫に行き缶ビールを手にする。
「ビールしかはいってないね」
『ひっッ!?』
「その驚きかた酷くない?」
さっきまで座ってたはずの知念が後ろから声をかけた。
完全に油断してたため、変な驚きかたになったのはいうまでもない。
『だって座ってたのに····』
「冷蔵庫チェックみたいな?」
ははっと笑う知念にビールを手渡すと、一緒に戻り座った。
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作者名:ドライ | 作成日時:2023年6月8日 12時