拾い物はJUMPのお姫様 (ページ43)

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息が出来ない、苦しい、痺れる。

あの時と一緒。

ふわふわして、キスだけなのに体に力が入らない。

「Aを誰にも渡さない」

『ゆ、り····』

「Aは、僕のだ」

ビリビリと破かれた服。

露わになった肌に侑李が赤い印を残していく。

『侑李····、な、んで？』

ジュッと音を立て印を残している侑李に問うが返答がない。

そしてそのまま、侑李に抱かれてしまった。

※

「····A、ごめん」

場所も玄関から寝室に移動して、何度も抱かれてしまった。

布団に包まり出てこないAに侑李は何度も謝るのだ。

「僕、Aが取られると思って····」

怒りに我を忘れた侑李。

わかるけど、わかりたくない····。

『········話ぐらい、聞いてほしかった』

本音。伝えなきゃいけないことがあったのに。

「ごめん。本当にごめん····僕の事、嫌いになった」

鼻をグスッと啜る音が聞こえる。

泣きたいのはこっちだよと思ってしまい

『········きらい』

小さい声で呟いた。

すると、包まっていた布団を無理矢理剥がれ

「なんで、嫌いっていうのさっ！」

涙目で、こちらを睨みつける侑李がいた。

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