拾い物はJUMPのお姫様 (ページ42)

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タクシーをつかまえ乗り込むと、侑李が行先を告げる。

私の家ではないことは確かだ。

『ゆう、り····』

侑李の服をグイグイと引っ張ってみるが、うんともすんとも言わない。

仕方なくAも侑李が話すまで待つことにしたのだ。

※

「※※※※円になります」

侑李がスマホをかざして料金を支払う。

目がバチッと合うと、無言の圧で【早く降りろよ】と言われてるようだった。

先に降り侑李を待つと、グイッ引っ張られ有無も言わさず歩かされた。

気づけば侑李の部屋の前。

ドアがあき、引かれるように中に入るとガチャりと鍵がかかる音が聞こえる。

そのまま、玄関でドンッと壁ドンをされた。

「婚約者ってどういうこと？」

やっぱりそのことだよねと腹はくくっていた。

『侑李、違うの。話をッ、んっ！？』

「言い訳なんて聞きたくない」

そう言って口を塞いだ。
荒々しく押さえ付けられた唇。

『····んッ····はぁッ····ン、んっ····』

何度も何度も角度を変え酸素と思考を奪っていく。

逃げ出そうにも、侑李に頭を固定されたまま唇を貪られ抵抗すらできない。

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