拾い物はJUMPのお姫様 (ページ5)

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『身長は気にしませんよ』

本音がポロリ。けど知念侑李に限定したわけじゃない。
ただ彼は、どう捉えたのかゲラゲラと笑いだした。

「今更身長なんて気にしないよ。小さいけどそれを武器にできるしね」

笑いすぎて涙がでたのか、拭う様子をみせた。

『知念さんってポジティブなんですね』

「そうでもないよ」

『すごいと思います。私だったらそんなポジティブになれないや』

「考え方は人それぞれだからね。けどさ····あ、名前聞いてなかった！」

『あ····Aです』

「Aね」

急な呼び捨てにドキッとする。
ジャニーズだし女の子には慣れてるんだと勝手に納得してしまう。

「話戻るけど、知らない人をわざわざ拾って介抱するAも凄いよ。僕は人見知りだから無理」

『いや、そんなことは····』

「救急車呼ばれて大事になるより、こうやって介抱してくれたこと感謝してる。ありがとう」

褒めだした知念侑李に戸惑うが、感謝されると嬉しい。

『あの、ご飯とかって食べたいとかあります？って言っても食材がなくて買いに行くことになるんですが』

くすぐったい気持ちを隠し、話題をかえた。

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