拾い物はJUMPのお姫様 (ページ37)

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「今日はありがとう。次は涼介なしでご飯作って欲しい」

『いつでも』

お風呂から出てきた侑李が、今日は帰るといいビックリ。

てっきり泊まるものかと思っていたから。

「もう遅いし、明日起きたら電話していい？」

『うん』

「じゃあ····」

後ろ髪ひかれるように握っていたAの手を離す。

『気をつけね』

「うん、またね」

お互い手を振りあって、名残惜しさを残す。

1人になった部屋。

さっきまで濃厚な時間を過ごしていたんだと気づく。

山田さんは、侑李のことが心配なんだろうか。

やっぱり芸能人と一般人だからなのか。

考えたってわからない。

ピコンっとなるスマホ。

侑李かな？なんて期待している自分がいる。

『あ、佐伯くん』

仕事の後輩佐伯くん。

金曜日に終わらせた仕事に、更にミスが見つかったとの報告。

『休出とか、無理····』

そんなこと言ったってやらなきゃいけない仕事。

明日9時集合でと返信し、急いでお風呂に入り寝る準備をしていく。

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