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『····んっ、····は····ぁ、····ッ···』
何度も角度を変えてキスを落とす侑李にこたえようにも、息が続かない。
酸素を求め口を離せば、逃がさないとキスで口が塞がれる。
『····ま、····んッ、····て』
侑李の胸元をトントンとすれば
「なに?」
キスを止められ不機嫌な、男の姿。
先程の可愛い侑李とは違う。
『息っ····でき、ない』
「知ってる。わざと」
そう言いきると、再び口を塞ぐようにキスをされる。
『····んッ····』
今まで生きてきて、こんなに激しく求められるキスなんてしたことがない。
それでも侑李にこたえたいと頑張るが、酸素が足りてないのか頭がふわふわとし始める。
自分の足で立ってられなくなったAは、ガクッと崩れ落ちた。
「あっ、ぶな!」
侑李がとっさにAを支え、事なきを得る。
『はぁ、はぁ····』
やっと酸素を吸えると、呼吸を整えながら深呼吸をする。
「ごめん····」
侑李はAを抱きかかえてリビングに向かう。
ソファーにゆっくり下ろして、自分もAの隣に座った。
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作者名:ドライ | 作成日時:2023年6月8日 12時