拾い物はJUMPのお姫様 (ページ33)

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知念side

涼介は本当に周りをよくみていて、すぐ行動にうつせる。

食器を片付けようと立ち上がるAにすぐさま

「俺、手伝います」

と声をかけ一緒に食器を片付ける姿。

僕だって、やれるよ。

僕が言いたい言葉を、涼介はすぐ言ってしまう。

また僕1人で2人の姿みなきゃいけない、という悲しさと悔しさが溢れそうになる。

けど、

『侑李、おいで』

Aが手招きをしていて、なんで？って驚いた。

涼介手伝ってるよ？

僕いらないでしょ····

『はやく』

Aは、涼介より僕を選んでくれる？

うん、と返事をしてAの元に向かえば

『はい、侑李のお仕事』

スポンジを手渡された。

涼介の手にもスポンジがあって、どういう意味と考えていれば

『山田さんと一緒に洗って下さい。私は流したものを拭いて片付けます』

とタオルを見せた。

Aは僕に気をつかってくれて、僕を、1人にしないでくれた。

今までとは全く違う。

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