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「やーだ!」
『私もダメです』
お風呂先にどうぞと勧めたところ、一緒に入ろうと爆弾発言する知念侑李。
当然ながら拒否すれば、やだど駄々をこねる。
そして冒頭へ戻る。
「なんで、ダメなの?」
『逆になんでOKって言われると思ってる!?』
「今日のAは優しいから」
『それとこれとは別よ』
「ほんとうに、ダメ?」
あざとい。
自分の可愛さをわかってやってる。
『可愛く言ってもダメ。付き合ってない方とは、裸のお付き合いできませーん』
冗談っぽく笑いながら言えば
「付き合ったらいいの?」
1人だけ大真面目。
『へ?』
「だから付き合ったらいいんでしょ?」
『いや、それは····』
「僕、Aが好きだよ」
『っ!!?』
「Aに惹かれて、離したくない。」
ジリジリと詰め寄ってくる知念とゆっくり後退りするA。
「僕のものにしたい。誰にも渡したくない」
『····ぁっ、』
トンッと壁にぶつかり、もう後ろにはさがれない。
『ま、っ····て』
「待てない」
顔を下げようにも、顎クイ状態で目線すら外せない。
「A、好き」
侑李と口が重なった。
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作者名:ドライ | 作成日時:2023年6月8日 12時