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「「ご馳走様でした」」
男性2人なだけあって、作った物は全て完食。
むしろ足りなかったみたいで途中、残ってるご飯でチャーハンを作った。
『お粗末さまでした』
作ったかいがあったなと思いながら食器を重ね、台所に持って行こうと立ち上がると
「俺、手伝います」
山田さんが残りの食器を重ね一緒に持ってきてくれた。
チラリと侑李に目線を向けると、悲しいような、悔しいような、なんとも言えない顔をしている。
『侑李、おいで』
手招きすると驚いた顔をして、目をパチクリさせる。
『はやく』
「うん」
素直にAの元に向かう侑李に
『はい、侑李のお仕事』
ニッコリ笑い、スポンジを渡す。
頭の上にクエスチョンマークをかかげてる侑李に
『山田さんと一緒に洗って下さい。私は流したものを拭いて片付けます』
そう言ってタオルを見せた。
※
「ちょっと、涼介。もうちょっとそっち行ってよ」
「ちぃが場所取りすぎ」
揉めながら仲良く洗い物をする2人をみて
『私、ジャニーズに洗い物させて怒られないかしら』
ポツリと呟いた。
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作者名:ドライ | 作成日時:2023年6月8日 12時