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「なになに、知念彼女できたの?」
さっきまで遠くに居たはずの伊野尾慧も話題に混ざる。
「彼女じゃないって!」
「「「じゃあ、なに」」」
そこにいるメンバーで知念に詰め寄る。
そして言いたくない知念。
「おはよー。あれ?何してるの?」
「あ、ひかっ!聞いて、みんなで僕をいじめるの」
泣き真似ポーズをして八乙女光の後ろにかくれると
「知念!ずるい」
「答えろよ」
「知りたいなぁ」
思い思いに口にすると、八乙女光の頭にはクエスチョンマークだらけ。
「え、あ····。ん?なに?」
考えたってわからないのに一生懸命悩む八乙女光。
「知念に彼女できたんだって!」
「だから、違うって」
「えーぇ!知念····そうなんだ。おめでとう」
否定した言葉を聞かず、八乙女は知念の方を向き頭をポンポンする。
「ひか、彼女じゃないから」
「最近知念からそういう話聞かなかったし、彼女にしたい人なんじゃないの?」
バカの代表みたいなものなのに、そういうとこだけ鋭いのやめて欲しい。
「········どうだろ」
本当は、うんって言いたかった。
けど、わざと誤魔化した。
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作者名:ドライ | 作成日時:2023年6月8日 12時