拾い物はJUMPのお姫様 (ページ19)

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『今日は仕事？』

「うん、午後から」

『そっか。侑李が仕事に行ったら、私は買い物だな』

「だめ」

『え？』

「うそだよ。ねぇ、仕事終わったらまた来てもいい？」

『それは、全然いいけど····』

「僕、ここに住み着きたいな」

ダメ？と可愛いほうの知念侑李が出てきて、甘えてくる。

『駄目、かな？』

「なんでさっ！」

『侑李はジャニーズだよ。スキャンダルは御法度でしょ？』

痛い所をついたようで、侑李が一瞬だまった。
しかし、すぐ

「やだやだやだ！僕、ここに住み着く」

ただを捏ね始めた。
今年30歳になる男の駄々っ子········。
ドン引きするどころか可愛いと思う私は、もう侑李の沼から抜け出せないのかもしれない。

『遊びにきて泊まるのはいいけど、住み着きはダメです』

顔の前でバツを作る。
これで諦めてくれたらと願うが

「じゃあ、Aが僕の家に引っ越してきて」

一緒にいることが前提になっていて、中々手強い。
今更一緒に居られないと言うのもおかしいし、どうしものか。

『侑李の家どこ？』

「ここだよ」

とスマホの地図を見せてくるが、うちからかなり離れている。

『会社遠くなっちゃうし無理だよ』

「タクシーで移動は？僕もだし」

『お金が続かないよ』

「僕が出すから」

まずいなと、お金を出してもらう立場でもないし気をつかってしまう。

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