拾い物はJUMPのお姫様 (ページ16)

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次の日。

夜遅くに寝たはずなのに、いつも通りに目が覚める。
けどいつもより目覚めがいい。
睡眠の質がよかったのかもしれない。

隣には、知念侑李がすぅすぅと寝息をたて寝ている。
天使のような寝顔。
昨日の男部分が嘘のようだ。

『流石にまずいな』

冷蔵庫と睨めっこ。
まあ、見ても昨日と変わらない。
部屋着にさっとカーディガンを羽織り財布を持ち家をでる。
近くのコンビニに朝ごはんの材料を調達しに行くのだ。

『好きなものってなんだろ？』

スマホで調べよう！って忘れてきたし。
食べなかったらそれはそれだと諦め、適当に食材をカゴに入れていく。

お会計をし、レジ袋に食材を入れ自宅に向かった。

鍵を開けドアノブに手を掛ければ、勢いよくドアが開いた。

『え？』

「どこ行ってたわけ！？」

そこには仁王立ちしている侑李の姿。
そして怒ってるように感じた。

『····侑李？』

「どこ行ってたか聞いてるんだけどっ！」

『朝ごはん、買いに、コンビニまで』

「声ぐらいかけてよ！」

『だって気持ちよさそうに寝てて、起こしたくなかったから』

「これからは寝てても僕のこと起こして。勝手に出掛けるの禁止ね」

ギューッとAに抱きつく侑李。

『····ごめんね』

謝るのはおかしい。
けど、今は侑李に合わせた。

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