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侑李side
ソロインスタLIVE終了後、最後まで出てくれたなにわ男子にお礼を言い仕事場を後にした。
あとは帰って寝るだけタクシーを拾うため広めの道路に移動中、急に視界が揺れた。そしてぐるぐると回る。
ヤバいと思い、その場にしゃがんだ。
それからの記憶はない。
気がつくと家にいた。
ぼーっとしていると
『大丈夫ですか?』
居るはずのない女の声。
「...。だれ?なんで僕んちいるの?」
目の前にいる女を睨みつけた。
すると《彼女》は困ったような顔をして
『すみません、私の家です····。』
と伝えてきた。予想だにしない返答に僕は一瞬フリーズする。
「········。え?」
ゆっくり声をだし頭を回転させ周りを見渡すと、確かに自分の家ではなかった。
シングルベットに、女性らしい布団。
頭が働いていなかったとはいえ酷い事を言ってしまったと後悔。
『うずくまって動かない喋らないだったので家に連れてきました』
僕が考え事をしていると、あの後のことを説明してくれた。
そして保護介抱して今に至ると。
彼女は僕がジャニーズだとは知らずに連れてきたと言い驚いた。
曰く、少年だと思ったと。
素直な彼女に惹かれる、そう感じた。
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作者名:ドライ | 作成日時:2023年6月8日 12時