*.ふぁんぽん詰め.* (ページ3)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:10,869 hit

ふぁんきぃ..｢恐怖番組｣ページ3

◇

｢ホラーだけは！！俺ほんと無理やから！！！｣

そう言って、ふぁんきぃはクッションで顔を隠す

理由は紛うことなく、この恐怖番組のせいだろう。何が怖いんだか、偽物だろう、なんて放っておいてもいいが、必ずと言っていい程｢無視せんといて！｣と激怒される
増してその数日は口を聞いてくれないだろう

という事があり、家ではなかなか恐怖番組が見れない訳で。

ふぁんきぃとは正反対な私は、きっとふぁんきぃからしたら｢頭がおかしい｣と思われているに違いない。

｢え、今日恐怖特集やるん？
…ぜ、っ絶対見たあかんで！！夜寝れんくなっても知らんからなぁ！！！って、はぁ！？こ、怖ないわ別に！一緒に見たってええんやで！！？｣
｢は？｣
｢すいません無理です！！｣

もしかしたら、怖くないけど怖いって偽ってるだけかもしれない。
だとしたらだいぶ舐められたものだ。自然と眉間に皺ができる

まあ、悪魔でもだけど。
だとしたらだけど、

…そういうふぁんきぃも新鮮でいいんじゃないかな

｢え～？何やのう照れるわぁ｣
｢ちょっと待って｣
｢怖いのはホントやけどなぁ。へへ、大好きなのは俺もやで！Aちゃんの隣なら､恐怖特集も怖ない気がするわぁ｣

満面の笑みでそう伝えたら、息をするように私を抱きしめる。
…くそ猿め、とか思いつつも、嬉しい気持ちもあるのは絶対よまれたくない

◇